a11y/top-level-landmark · ランドマークがトップレベルにない
banner・main・complementary・contentinfo ランドマークは、他のランドマークの内側に置いてはいけません。
重大度: warning · カテゴリ: a11y
チェック内容
ルートを構成するレイアウトチェーン(+layout.svelte から +page.svelte まで)と、そこから解決したローカルコンポーネントを合わせたときに、banner・main・complementary・contentinfo のいずれかのランドマークが、別のランドマークの内側にネストしてしまっているケースを検出します。
代表的なケースは、レイアウトが子要素を <main> の中に描画し、ページが別のランドマーク、例えば <aside> を描画する場合です。
<header>サイトナビゲーション</header><main>{@render children()}</main>
<h1>ページの本文</h1><aside>関連リンク</aside>
role は不要です。<body> または <main> の直下にある裸の <aside> は complementary ランドマークになります。<article>・<aside>・<nav>・<section> といったセクショニングコンテンツの中では、aria-label か aria-labelledby を持つ場合にのみランドマークになります。これが HTML のアクセシビリティマッピングの規定です。
どちらのファイル単体を見ても問題はありません。ファイル単位のマークアップ linter ではこれを検出できません。このネストは、レイアウトの <main> とページの complementary をファイルをまたいで合成して初めて存在するものだからです。
検出しないもの:
banner/main/complementary/contentinfoのいずれのランドマークも存在しないルート。- 中間の非ランドマークコンポーネントを介したネスト:
+page.svelteが<main>の中に<Sidebar />を配置し、Sidebar.svelte自身がrole="complementary"を描画するケースは対象外です。検出はファイル単位のカウントとレイアウトの<slot>の直接ケースに限られ、すべての中間コンポーネントをたどるコールグラフ解析ではありません。
なぜ重要か
支援技術は banner・main・complementary・contentinfo を、それぞれ独立したページ最上位の領域だという前提でランドマークとして公開し、ユーザーはキー操作でそれらの間をジャンプします。あるランドマークが別のランドマークの内側にネストしていると、その意味が失われます。ランドマークナビゲーションから消えてしまうか、本来独立した領域であるはずが外側のランドマークのコンテンツの一部として読み上げられてしまいます。
修正方法
すべてのランドマークがルートの最上位で合成されるよう、ネストしたランドマークを外に出します。
<header>サイトナビゲーション</header><main>{@render children()}</main>
<h1>ページの本文</h1>
<aside>関連リンク</aside>
<!-- +layout.svelte の <main> の下から外に出した -->
モードによる違い
両モードともランドマークを収集しますが、収集元が異なるため結果が食い違うことがあります。
- ソース解析(CLI、ダッシュボードの静的ベースライン)は、ルートのレイアウトチェーンと、そこから解決したローカルコンポーネントを合成してネストを検出します。解決できないコンポーネント(
node_modulesや動的に選ばれるコンポーネント)によるネストは見えません。 - ソース解析(CLI、ダッシュボードの静的ベースライン)はまた、
<header>/<footer>がランドマークかどうかを、自ファイル内の位置で決めます。チェーンファイル(レイアウトまたはページ)のテンプレートのトップレベルにあるときだけbanner/contentinfoと数え、コンポーネント内では数えません。コンポーネントの header は、そのコンポーネントから見えないセクショニング内容の下にあるかもしれないためです。これは近似です: ページのトップレベルの<header>は、レイアウトがページを<main>の中に描画していても数えます。描画後の DOM ならランドマークとして扱われない場所なので、ソース解析はブラウザが公開しないネストを報告することがあります。 - レンダリング解析(Vite プラグインのビルド、ダッシュボードで訪問したルート)はレンダリング済みの HTML を読むため、解決可否によらずどのコンポーネントが生んだネストも認識します。ソースファイルを持たないため、検出結果の位置は特定のファイル・行ではなくルート自体に紐づきます。同じ不具合でも、永続化される検出キーはモードによって異なります。
両者が食い違う場合は、レンダリング結果を信頼してください。ブラウザに配信される内容を反映しているのはそちらです。
無効化
検出が指す行の直上にインラインの svelte-vitals-disable-next-line コメントを置けば抑制できます(ソース解析のみ。ビルドの検出はプリレンダリングされた HTML を指すため、直上に置くべきソース行がありません)。その行が合成されたコンポーネント内にある場合、1 つのディレクティブがそれを合成するすべてのルートで効きます。ルート単位で抑制したい場合は suppressions ファイル(npx svelte-vitals --update-suppressions)を使ってください。overrides でルートやパス単位に絞るか、ルールごと無効化するには、次のように設定します。
export default {
rules: {
'a11y/top-level-landmark': 'off'
}
};